
古墳は力の表現? 古墳を造るには、大勢の人が必要です。多くの人を使える有力な立場にある人ほど、大きな古墳が造れたのではないでしょうか。大きな古墳や、たくさんの古墳が造られたのは、大きな平野がある地域です。平野が大きいということは、それだけたくさんの米が生産され、多くの人々が生活できることを意味します。この多くの過程で、人々とのあいだに上下関係ができ、古墳を造って埋葬される有力者と、そうでない人が生まれたと考えられています。
古墳を造るには許可がいる? 古墳に埋葬された人たちは、すべて同じ古墳を造ることができたのでしょうか。各地の古墳をよく見ていくと、それぞれの地域に個性があることに気がつきます。たとえば松江市周辺は、全国的に見て、方墳や前方後方墳がかなり多く見られます。また大きさは違ってもそっくりな形をした古墳が、まったく違った地域で発見されることがよくあります。これは全国的に見られ、一枚の設計図によって造られた古墳が複数あるためと考えられています。
これらのことを考えあわせると、古墳を造ることを許可したり、形に関して指示を出したり人間がいたのかもしれません。もしそうだとすると、その頂点に立つのは、全国で最大の前方後円墳のあるきない(現在の関西地方)に住んでいた人たちの可能性が強いと考えられています。