「プロジェクト志向で行こう!」          10 11 

■ 「プロジェクト志向でいこう!」(11) 2006.3月執筆

◆本年度の“プロジェクト”の総決算

新米教頭としての今年度が終わろうとしています。今年度取り組んだ各種“プロジェクト”
について総決算をしてみます。


○学校の営繕要求プロジェクト

島根県一古い木造校舎(築100年)の修理等の営繕の要求については、事務の先生とい
っしょに教育委員会に対して、積極的にPRしていきました。おかげで、修理してもらったり、
学校のお金では足りないところを助けてもらいました。

子どもたちの教育環境をよくするために、進んで声を出すことが大切だと思いました。教
育委員会にも何度も足を運びました。予算のヒアリングのプレゼンもしました。与えてもら
うのを待つのではなく、進んで手に入れることの重要さを思います。また、来年度も取り
組んでいきます!


○教職員評価プロジェクト

教職員評価について、「目標管理シート」だけでなく、ポートフォリオを活用したり、テーマ
の設定・情報共有といったかたちでプロジェクト型で教職員評価を進めていきました。教
職員全員が作ることはできませんでしたが、ポートフォリオが職員室の中で広がっていき
ました。先生たちが意欲的に取り組むには、ポートフォリオは有効です!

いよいよ来年度から本格的に教職員評価がスタートします。「情報共有」と「ポートフォリ
オ」を使って取り組んでいきたいと思います。


○校内研究もプロジェクト型で

校内研究は、研究主任の先生に働きかけて、一人一人の具体的な研究テーマを設定し、
それに向けて研究実践に取り組むスタイルで進めてもらいました。学校全体のテーマを
受けて各自がどう取り組むか主体的に考る場を設けることで、やらされる研究でなく、自
分から取り組む姿が生まれました。教頭の私も実践の提案を一緒にしました。


○総合学習を未来教育プロジェクト学習で

プロジェクト学習を総合学習に取りれるように働きかけました。自分発見ポートフォリオ
に全校で取り組み、高学年は、私が一緒に実践しました。子どもたちが、クリアファイル
にものを集めることを意欲的に取り組みました。テーマポートフォリオについては、総合
での実践を担任に働きかけましたが、時間不足もあって、成果は今一歩でした。高学年
の理科を担当している私は、理科学習の発展として、環境問題についてチームで調べ、
新聞を作って提案するという学習に取り組みました。「宇野町の環境を守るぞ新聞集」
の冊子を作り、家庭に配布しました。


○未来教育プロジェクトに参加

本MMでもお馴染みの鈴木敏恵先生のプロジェクトに参加して、箱根、東京ディズニー
シーの研修会に参加して、全国の先生方の実践を学んだり、情報交換をすることがで
きました。また、鈴木敏恵先生の医学・医療分野での研修会にも参加させてもらい、研
修医さんや看護師さんたちの取り組みを学ばせてもらいました。そして、鈴木敏恵先生
からもフィンランドの教育や未来教育のノウハウや考え方をたくさん学ばせてもらいま
した。鹿児島の研修会にも参加させて勉強させてもらいました。

より広い視野で物事を見たり、いろいろな場面に応用できる未来教育・プロジェクト学習
の姿を学ぶことで、やる気をもらったり、進むべき道について確信をもつことができまし
た。  ・・・・



新米教頭としての一年間で、初めての経験も多くありましたが、何事も進むべき道のゴ
ールをはっきりさせて「プロジェクトベース」で取り組むことで、がんばることができまし
た。

エネルギーを注ぐ方向がはっきりすれば、人はがんばれます!目標を常に意識できま
す。そして、取り組みの過程もポートフォリオに残すことで、がんばった自分に気づくこ
とができました。

「プロジェクト型学習」と「ポートフォリオ」で自分を高めること、成長することができる!
と思っています。



◆4月からのプロジェクトは?

4月から私は、“教頭担任”をすることになりそうです。私の学校の子どもの数が少なく
なって、学級数減となったので、学級担任もすることになります。

「教頭をしながら学級担任をするのは大変!」とみなさんから言われています。しかし、
実は…(もうできないと思った学級担任をするチャンスが巡ってきました!!)本人は、
密かに喜んでいます。

(来年は、いろいろな実践ができる…)私のプロジェクト志向は止まらない!


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